いびき・睡眠時無呼吸症候群

 H15.2.25

 疲れた時や酒を飲んだ時に「いびき」をかくのはそれ程問題になりません。枕を低くしたり、横を向いて寝ればかなり改善します。

 問題は激しい「いびき」と睡眠中の呼吸停止です。これは睡眠時無呼吸症候群と呼ばれ、アメリカで大問題になっています。患者さんは睡眠中に呼吸が何度も止まるので十分な深い睡眠が得られず、昼間猛烈に眠くなります。昼間に頻回に居眠りをして、交通事故や労災などの事故を起こしやすくなります。また、高血圧、脳梗塞、心筋症を合併する確率が高くなると報告されています。

 「いびき」がひどい、寝ている時に呼吸が止まっている、と言われた事はありませんか?
当院では鼻腔、咽頭、喉頭の狭窄(狭くなっている)部位を診察し、必要なら夜間の呼吸状態を検査する「携帯型睡眠ポリグラフ」を貸し出します。患者さんに自宅で検査器械をつけて眠っていただきます。次の日に検査器械を持って来て貰いますと、睡眠中のいびき、無呼吸の程度、血液中の酸素濃度の変化等が分かります。

 検査で10秒以上の無呼吸が1時間に20回以上の場合は至急治療が必要となります。
治療は、太っている人には減量が必要です。ある種の患者さんには手術(扁桃摘出術、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)が効果的です。睡眠時に口の中に器具(プロテーゼ)を入れる治療法もあります。しかし最も効果的なのは経鼻的持続陽圧呼吸療法(nCPAP)です。

 CPAPとは鼻に器械をつけて、空気を強制的に送り込むものです。これを使えば呼吸停止は起らず、安眠できます。日中の眠気も無くなります。健康保険で貸し出しが出来ますので、経済的にも負担が少ない治療法です。